◆Q1:利益が出ているのに現預金がない。
大変不思議に感じられる方も多いようですが、これはよくある事象です。
◇A1:「利益は、現金以外に形を変えている。」のが原因です。
・今月売れた商品のお金の回収が来月である時、決算期末が今月なら、決算書には未回収のお金が売掛金として計上されます。今月売れて来月回収できるなら、それは今月の売上です。お金の回収は来月であっても、売上は今月上がります。故にお金には変わっていませんが、利益には加算されます。この売掛金が大きく、お金に変わる期間が長い時ほど、利益は出ているがお金はありません。
・来月以降売れる商品を事前にたくさん作って(または、仕入れて)持っている場合など、同様の結果になりがちです。
・資産を購入した場合なども、同様の結果になりがちです。売掛金がたくさんあるのに、キャッシュがないという黒字倒産になりかねません。会社を健全に経営するには、やはり毎月きちんと黒字が出ているかどうかをチェックする必要があります。
◆Q2:今月・来月末までに資金が必要だ。
◇A2:「遅い」のです。間に合わないケースも少なくありません。「遅い」とは二つの意味があります。
1.手続き的に間に合わないケースが一つ目です。資金調達はできそうですが、時間的に厳しいケースです。
2.手続きの時間ではなく、今は調達できない、この意味で遅いケースが二つ目です。
過去の適正なタイミングで資金調達すべきでした。または、もっと早い段階で返済猶予を受けるべきでした。この様なケースは少なくありません。とにかくお金に関する備えが遅い、備えを怠る、創業から間のない小規模企業・個人事業者様に多く見られる財務無策の典型です。
財務に対する施策は、会計を理解した上で、適時・継続的に行うべき事柄です。資金が必要な時に、お金に困った時に、スポットで行う事柄ではありません。
創業から間のない小規模企業・個人事業者様に対して、継続的な財務機能をご提供する用意があります。税務顧問業務と併せて行うことで、また、必要なスペックのみに限定することで、御社に適したサービスをご提供できます。お金に困っていない社長様も、お金に困りそうな予感がする社長様も、「遅い」とならない内に、ぜひ弊社担当者にご相談ください。
(「GPC-Taxコラム」より引用)
(タックス総研 税務コンサル3課)